脊柱側弯症

Surgical result after ventral fusion of scoliosis
(脊柱)側弯症は早期の診断が重要であり、適切な時期に適切な治療を選択する必要がある。思春期に多いため、学校検診では必ずチェックする。Cobb角が25°以上で装具療法、45°以上で手術療法を行う。

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●概念

立位正面レントゲン写真で推体と推体との角度(Cobb角)10°以上を側弯と定義する。
臨床的には20°以上を対象とすることが多い。

●分類

・特発性側弯症

最も頻度が多く1〜2%の有病率であり、一般的に側弯症とは特発性側弯症を指す。
思春期に発症することが多く、特に女子に多い。
学校検診で見つかることが多い。

・先天性側弯症

椎骨の分節障害や形成障害などの先天奇形を有する。
先天性心疾患や先天性腎泌尿器奇形を伴うことがある。
脊髄空洞症や二分脊椎といった脊柱管内病変を伴うことがある。
神経所見や夜尿症の遷延がある症例や手術予定の症例では脊柱MRIやミエロCTが必要である。

・症候性側弯症

1型神経線維腫症やMarfan症候群、脊髄空洞症、脳性麻痺、筋萎縮症などが原因となり、側弯症を引き起こす。

●症状

通常痛みなどの症状は伴わず、姿勢の悪さなどで気付かれる。
側弯が高度になると、呼吸機能障害や腰背部痛を伴うことが多い。

●診断

・立位検査

両肩の高さの左右差
脇線(ウエストライン)の左右差
両側肩甲骨の高さや突出の程度の左右差

・前屈検査

前屈させて、肩・背中・腰の左右差
背中の高さが左右で7,8mm以上違う場合は側弯症を疑う(1cm以上は特に注意する)

・立位正面レントゲン写真

推体と推体との間の角度(Cobb角)10°以上で診断

●治療

・思春期発症の特発性側弯症

Cobb角が25°までは6−12ヶ月ごとに経過観察する。
Cobb角が25°〜30°を超えるようなら、骨成長が終了するまで矯正装具を行う。
45°〜50°を超えるような症例は骨成長終了後も悪化するため、手術を考慮する。

・先天性側弯症、症候性側弯症

通常保存療法は無効であり、カーブや脊柱のバランスが悪化する症例では手術を考慮する。
胸郭や肺の成長障害が予想される症例では早期の手術が必要である。

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