●診察
意識障害、頭痛、悪心、嘔吐、局所神経症状の有無を確認する。
●検査
血圧は左右差を確認する。
心電図、胸部XP(大動脈解離を疑う場合はLAOも撮影)、頭部CT、血液検査等も考慮。
高血圧では、カテコールアミン3分画、VMA定量、レニン活性、血中アルドステロン、コルチゾール、ACTHを測定しておく。
●治療
基本的に降圧剤を投与するが、脳梗塞では下げない!
本態性高血圧
・フランドルテープ 1枚 貼付
・アダラートL 10mg 内服
・ペルジピン25mg+生食25ml(倍希釈、ペルジピンハーフ、0.5㎎/ml)
50㎏のとき、3ml/hrより開始、12~60ml/hrで維持。
・ペルジピン 1~2mlフラッシュ
SBP>120 1ml/hr up max20ml/hr
SBP>160 2ml/hr up max 20ml/hr
脳出血
・SBP140以下に下げることが望ましい。(ガイドラインではSBP<180)
・ペルジピンは添付文書上脳圧亢進患者には慎重投与(2011年までは禁忌)だが、降圧剤としてはニトロールやヘルベッサーよりも効き、使いやすいため、第一選択薬として使われることが多い。
・ペルジピン(1A/10mg/10ml)
0.5μg/kg/minより開始、2~10μg/kg/minで維持する。
50kgのとき、1.5ml/hrより開始、6~30ml/hrで維持する。
原液では静脈炎のリスクあり、補液の側管から流すか希釈する。
SBP>120 1ml/hr up max20ml/hr
SBP>160 2ml/hr up max 20ml/hr
・ペルジピン25mg+生食25ml(倍希釈、ペルジピンハーフ、0.5㎎/ml)
50㎏のとき、3ml/hrより開始、12~60ml/hrで維持
静脈炎を起こすため、ペルジピンは倍希釈で用いる。
・ヘルベッサー(1A/50mg)
1~5μg/kg/min
3A150mg+生食50ml(3mg/ml) 50kgのとき5ml/hr(5γ)から開始
・ヘルベッサー(1A/50mg)
1A50mg+生食50ml(1mg/ml) 50kgのとき15ml/hr(5γ)から開始
・心不全+高血圧
・ミリスロール(1V/25mg/50ml)
0.2~5μg/kg/min
50mg/100mlを原液で3ml/hrで開始(0.5μg/kg/min)