喘息の最新治療

●メプチン吸入液
以前は10kgで0.1ml、20kgで0.2ml、30kg以上で0.3mlであったが、JPGL2012では増量となった。乳幼児では吸入量が少ないため吸入液を多くする。発作時はきちんと治療する。
乳幼児:0.1~0.3ml
学童:0.3~0.5ml
●スペーサーの使用
乳児:ネブライザー、マスク付きスペーサー
幼児:マスク付きスペーサー、ネブライザー
学童:ディスカス、エアー
●自宅・病院での対応
自宅:20分後~1時間後に再吸入
病院:20分間隔3回吸入 反復治療が大事
●ドライパウダーの使用
メプチンクイックヘラー 最低吸入気流量 20L/min
学童でもドライパウダーを吸入可能であった。
●吸入・内服・貼付薬の比較
啼泣時・マスクを離した場合では吸入しても肺に入らない。→メプチン内服にする。15分後には効く。
メプチン吸入液とメプチン内服・ホクナリンテープ貼付薬は併用可
メプチン内服とホクナリンテープ貼付薬の併用は不可
●経口ステロイド
多くの場合、点滴と経口では効果は変わらないと言われている
内服薬の方が安全
点滴で水分を入れるだけでもよくなることがあるため、発作がひどい場合には静注とする
吸入薬で反応したが今ひとつのとき、今は大丈夫だが発作になりそうなとき、以前大発作があった場合常備薬としてに投与
●β2刺激薬
急性細気管支炎に対し一部β2刺激薬が効果あった
●ステロイド
サクシゾン、ソルコーテフ、プレドニン、ソルメルコートでじんましん出現することがある。
コハク酸エステルのアレルギーであり、リンデロン、デカドロン、ハイドロコートン、コーデルゾールを使用する。
ソルメドロール40は乳糖が含まれているため、牛乳アレルギー患者で蕁麻疹の可能性あり
●感冒時の喘鳴
β2刺激薬吸入、抗ロイコトリエン薬などが効く場合があるが、人によるので、まずは吸入を外来でトライする
●パルミコート+メプチン吸入
今のところエビデンスがない
ステロイド量が多くないと発作に対し効果ないと言われている
喘息治療薬の考え方,使い方/中外医学社

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